福岡の旅行4.宮地山〜在自山

宮地山(みやじやま)頂上から少しくだり、やがて峰づたいに在自山(あらじやま)の頂上を目指します。
在自山の頂上付近には金刀比羅(ことひら)神社の古宮があり、ここを参拝したのち麓の金刀比羅神社まで歩きます。
麓の金刀比羅神社が、宮地嶽自然歩道のもう一端(始点&終点)です。


宮地山から在自山山頂に登る途中、視界の開ける場所がありました。
写真中央から右に伸びる半島は”海の中道”、海は玄界灘(日本海)です。
半島の付け根と左手の山のあいだ、平地の向こうは福岡市中心部につながります。

しかし、この日は霞んで遠望がききません。見通しが良ければ、港湾部に立つ福岡タワーなどが見えるはずです。

曇り空ですが心地よい風のもと、この地の歴史に想いを馳せつつ休憩です。
遣唐使の派遣や元(蒙古)軍の襲来など、大陸との関係が深い地です。

在自山 頂上


在自山(あらじやま)標高249m
ここが頂上です。
しかし、樹木が生い茂り、展望は開けないです。
山の名と標高を示す名札とともに、“自然歩道”と記した案内板があります。


在自山の頂上から少し下がった所に、金刀比羅神社の古宮(ふるみや)が鎮座します。

金刀比羅神社 古宮


金刀比羅神社の古宮
平成十二年(2000)に改修されたようで、きれいに整えられています。


自然歩道のもう一つの始まり、金刀比羅神社まで1400mという標識です。


自然と人の営みの、長い歳月が感じられる登山道です。
ここを、下っていきます。


人が登り下りするのと、台風などの際に流れ下る濁流も影響してか、だいぶ掘り下げられています。


終点に着きました。
軽いトレッキング感覚で歩いた宮地嶽自然歩道も、ここで終了です。
もう少し山道を歩きたい気持ちは残りますが、神社をお参りしたいと思います。

金刀比羅神社については神社図鑑のページにて

宮地嶽神社の清々しい神域から、厳かさを感じる「奥之宮」を抜け、登り始めた宮地山。
急斜面ながら緩やかな山道を、前日、前々夜の神々しい存在への真心込められた伝統ある筑紫舞を思い浮かべながら、一歩一歩踏みしめ登った山頂は、今は簡素な佇まいながら、千年二千年前から人々の祈りが捧げられてきたことを想うと、時間を超越し言葉ではあらわし難い感慨を覚えずにいられない場でした。

また、在自山への道筋での展望からは、種々の歴史的出来事が脳裏に浮かび、なにげなく見えかねない光景に、長い歳月の人々の営みを重層化して感じ取ることができました。

福岡の旅行は、これにて終了です。
神社は、いま生きている人々が家内安全、五穀豊穣そして良縁を得たいなど諸々を願い祈る場ではありますが、それに長い年月、歴史という時間軸を併せ想いをいたすと、心が躍動するのを、ここ宮地嶽神社を中心とする参拝の旅でも感じました。