箱根神社の境内を歩いてまわり、第六天神社、九頭龍神社 新宮、弁財天社、恵比寿社を参拝しました。
このあとは、芦ノ湖の湖中にあった湖底木「けけら木」の展示を見にいきます。
けけら木
〔説明書き〕
「けけら木」は、芦ノ湖中にある湖底木のひとつです。太古の昔、巨大地震で陸上から芦ノ湖の底に地滑りした樹木の化石で、当神社の縁起には、「目代木」(計計良記(けけらき)と訓む)と記され、この木が、古来、伊豆・駿河・相模の界域を示したことから、平安・鎌倉時代、国守の代理となって任国に赴いた役人の名称「目代(もくだい)」にちなんで名付けられたといわれています。
また「けけら木」は、湖水の心なる木ゆえに「こころ木」ともいわれ、鎌倉幕府三代将軍源実朝公が当神社に初詣した恒例の「二所詣(にしょもうで)」の折には、次の和歌を詠んでいます。
たまくしげ 箱根のみうみ けけれあれや
ふた国かけて なかにたゆたふ
源 実朝
(歌中の「けけれ」は、上代東国の方言で「心」の意)
この木は、先年、夏の湖水祭・例大祭の翌日、この地方を襲った台風の影響により、芦ノ湖が荒れ、浮遊したもので、この地に遷されました。
湖中には今なお千古の謎を秘めて、「目代木(けけらき)」のほか、萬巻上人(まんがんしょうにん)が九頭龍(くずりゅう)を調伏して繋いだ栴檀伽羅木(せんだんきゃらぼく)、錫杖木(しゃくじょうすぎ)、故杉(こすぎ)、影向杉(ようごうすぎ)があり、芦ノ湖の五名木と呼ばれています。
けけら木を見た後は、「お休み処」で食事をします。
お休み処
駐車場脇に食堂があります。
立て看板の美味しそうな”うどん”に惹かれました。3時すぎということもあって、おやつとしてはボリュームあるものの、食べたくなりました。
「俺のうどん 赤」
見た目は辛そうですが、少し甘みがあり辛くはないです。
辛いのが苦手な人にとっても、美味しく食べられるでしょう。
龍神あんぱんとお茶。
「龍神あんぱん」は、箱根ベーカリーで作られているあんぱん。真ん中にあるのは、桜の花の塩漬けです。
▶︎箱根ベーカリー http://xn--lckxe4btdc5595f1q2a.com/
このあんぱんは、九頭龍神社 本宮の月次祭に、奉納されている品でもあります。
パッケージによれば、“湖水祭の由緒に因み「箱根神社の龍神水」と「酒種」を使用して謹製しています。”とのこと。
中のあんぱんが見える、綺麗なパッケージに入れられています。
すっきりした甘さの餡(あん)が、上品なパン生地に包まれ、桜の花の塩漬けも程良く、ていねいに作られているという印象を受けました。
杉の大木が林立する厳かな境内で、芦ノ湖の龍神さまに想いをはせながらいただく”うどん” と ”あんぱん” 、なかなか得がたい時間と空間でした。
おやつを終え、お休み処を後にします。
これで、箱根の旅行1日目はおしまいです。
この後、海賊船で桃源台に戻り、温泉付きのプチホテルに泊まりました。
2日目は、九頭龍(くずりゅう)神社 本宮や、駒ヶ岳の頂上にある箱根神社 元宮(もとつみや)などを訪れます。